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今日は誰もが夜が更けるのを待っている。
星が散りばめられた夜を、輝きに満ちた街の中で待っているから…私は独り影に隠れていつものようにそれを見ていた。
ハロウィンの日よりも眩しい。
私はそう思う。
いつものように、闇を纏って街の片隅。排気ガスと埃で汚れたガードレールに肩膝引き寄せて座って、行き交う人々を見ていた。
誰もが幸せそうだった。
少なくとも、煌く光の中ではそう見えた。
特に待ち合わせも用事も決めていなかったから、今日はずっとこのまま人の波を見ていようと思ってた。
そういうのが、一番好きだった。
誰にも関わらないまま、幸せな光景を眺めていられるときが一番安心してられる。
水の中の金魚を見るのと同じ気分。
きれいだと思うけれど、ガラス鉢の境界線に隔てられて絶望的に遠い世界。
無条件で愛すけれど、そこには自分は含まれない。
街を満たすクリスマスソングと、イルミネーションの輝き。
人の笑い声。携帯の音。転がる空き缶。クラクション。空。雲。吹き上げるビルの風。排気ガスの匂いと声と泣き声とノイズと―――。
ぶつり、と切れた電話の音。
わっと、人が沸いた。
駅前のクリスマスツリーが、今日何度目かの音楽と光をばら撒き始めた。
……それを、なんとなく見ていた。
ガラス鉢の向こうの世界。遠くの歩道で、子供が泣いていた。
(泣かなくていいよ、大丈夫)
そちらに目を向けて思う。祈る。
どこからか聞こえてくる声。太く力強い…賛美歌。…違う、これはゴスペル。
「神様…どうぞ、慈悲と寛容を」
今宵こそは、聖なる夜なのです。
気がつけば、再びツリーは輝きを失い。人の流れはいつものように速い流れで通り過ぎてゆく。
何かが欲しいと思わなかった。むしろ、とても満足した。
だから、いつものように気まぐれなままガードレールを離れて歩き始めた。
どこに行こう?
どこにでも行ける。
そう思った。
背後:リクエストがあったとか無かったとか。クリスマスの話w
実際は、このあとに久と一緒にここのクリスマスツリーを見にきてたりするとかしないとか?w
ま、そんな感じですよw
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