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シルバーレイン内に生息する月篠皓とかいう人の日記。 わかんない人は、帰るといいと思う
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2006/12/26 (Tue)                  クリスマスなんかとっくに終わってるがね

 今日は誰もが夜が更けるのを待っている。

 星が散りばめられた夜を、輝きに満ちた街の中で待っているから…私は独り影に隠れていつものようにそれを見ていた。

 
 




 ハロウィンの日よりも眩しい。

 私はそう思う。
 いつものように、闇を纏って街の片隅。排気ガスと埃で汚れたガードレールに肩膝引き寄せて座って、行き交う人々を見ていた。

 誰もが幸せそうだった。
 少なくとも、煌く光の中ではそう見えた。
 特に待ち合わせも用事も決めていなかったから、今日はずっとこのまま人の波を見ていようと思ってた。
 そういうのが、一番好きだった。
 誰にも関わらないまま、幸せな光景を眺めていられるときが一番安心してられる。
 水の中の金魚を見るのと同じ気分。
 きれいだと思うけれど、ガラス鉢の境界線に隔てられて絶望的に遠い世界。
 無条件で愛すけれど、そこには自分は含まれない。

 街を満たすクリスマスソングと、イルミネーションの輝き。
 人の笑い声。携帯の音。転がる空き缶。クラクション。空。雲。吹き上げるビルの風。排気ガスの匂いと声と泣き声とノイズと―――。

 ぶつり、と切れた電話の音。
 
 わっと、人が沸いた。
 駅前のクリスマスツリーが、今日何度目かの音楽と光をばら撒き始めた。
 
 ……それを、なんとなく見ていた。
 ガラス鉢の向こうの世界。遠くの歩道で、子供が泣いていた。
(泣かなくていいよ、大丈夫)
 そちらに目を向けて思う。祈る。
 どこからか聞こえてくる声。太く力強い…賛美歌。…違う、これはゴスペル。
「神様…どうぞ、慈悲と寛容を」
 
 今宵こそは、聖なる夜なのです。

 気がつけば、再びツリーは輝きを失い。人の流れはいつものように速い流れで通り過ぎてゆく。
 何かが欲しいと思わなかった。むしろ、とても満足した。
 だから、いつものように気まぐれなままガードレールを離れて歩き始めた。

 どこに行こう?

 どこにでも行ける。
 そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 背後:リクエストがあったとか無かったとか。クリスマスの話w
    実際は、このあとに久と一緒にここのクリスマスツリーを見にきてたりするとかしないとか?w

 ま、そんな感じですよw

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プロフィール
HN:
月篠皓
年齢:
33
性別:
女性
誕生日:
1990/12/12
自己紹介:
このブログ中に用いられているイラスト作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したプレイヤーに、著作権は各イラストマスター様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します

ちなみに、メセアドはgimmick_flower@hotmail.co.jp
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