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咳きこんだ。
もしかしたら風邪かもしれなかったし。ただ、排気ガスとか埃とか涙とか。そういうもののせいかもしれなかった。
今日はお化け行列で、夜の街には子供がいっぱい。
みんな、いろんなカッコしてるから。中にヒトじゃないものが混じっててもきっと気がつかない。
歩く人込みの中に、神様とか天使とかがいても、きっと。
空は晴れていて、星が見える。
雨の日も好きだけど、こういうお祭りの日は晴れがいい。
自分ばかりは参加せず、こっそり闇を纏って街角を眺めているだけにしても。
浮かれた人々の燈す光は、なんだかキレイで暖かくて。眺めてるだけでも十分キレイ。
だから、なんだかすごく―――すごく、満足した。
『 夜空にいつもの星が見えない ポケットに破れた地図をつめこんで
僕の目はどこへゆく?木々のにおいがする
真夜中の風にのって 野生のチューリップ探しに 』
本当は満足なんかしちゃいけないのだけど。
夜の片隅。
一人で歩いてた。日付が変わってしまうと、もう人通りはなくなる道。
どこをどう歩いたのか全然覚えてなくて。実は困ってた。
ちょっとだけ、心細くなった。自由に歩いてきてしまったのだから、自業自得なのだけど。
空を見上げる。
月が見えた。
ケータイを開く気にもなれなくて、時間の確認すらしてないから…月がいったい傾いてるのかどうかなんていうのもわからない。
ただでさえ、月なんて気まぐれだ。信じるものじゃないし。
『ただひとつ うごかぬ星があるの』
それが見つかればいいと思った。闇雲に歩くこの道にも。
なんとなく目を閉じた。あんまり目を開けたまま空を見上げたくなかった。
……氷の鏡の破片が、刺さったら大変だと思った。
大切なもの、なくしたくはなかったし。
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